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時岡内科では、理学療法士さんを募集しております。2026年9月より心臓リハビリテーションを新たに開始するにあたり、オープニングスタッフを募集しています。心臓リハビリテーション業務に従事した経験者を優先採用いたします。勤務開始は、2026年9月を予定しています(現在建設中)。ご興味ある方は、いつでもご連絡ください。勤務に関する詳細については、ご相談とさせていただきますので、是非ご検討ください。
完成予定外観
胸の痛み、胸痛ってどうして症状としてでるのですか?
胸が痛いと言っても、その原因は様々です。すぐに病院に行かないと助からない病気からちょっと様子をみていても、大丈夫なものまで、胸の痛み、胸痛には
様々な疾患の可能性があります。胸の位置には、心臓、肺、大動脈、食道、肋骨、そして表面の筋肉など、多くの臓器や組織があります。この臓器に問題がある
と、胸の痛みとして、症状がでます。特に重要な臓器が、私たちの体の循環を担っている心臓や肺です。なぜ重要かというと、やはり命に直結しているからで
す。この命に直結するような病気を早期に診断することが、胸の痛み受診された患者さん診るうえでは重要になってきます。
胸が痛くなった時に考えられる病気について教えてください。
まずは心筋梗塞という心臓の病気です。心臓を動かすための血管、冠動脈、かんむりの動脈と書くのですが、この血管がつまる病気です。この冠動脈がつまる、
閉塞することにより、心臓が壊死してしまい、心臓が動かなくなります。この時の胸の症状は、典型的には、胸全体が締め付けられる、ないしは圧迫するような
痛みが数十分続きます。時に冷や汗や息切れなども一緒に症状としてでてきます。このような症状の時には、すぐに病院に行くか救急車を呼んで、カテーテルを
使った、血流を再開通させる治療をすぐに行う必要があります。
次に大動脈解離という病気があります。大動脈は3層構造の血管なのですが、その内側の膜が裂けることにより、発症する病気です。血圧が高い人に起こりやす
い病気です。痛みとしては、突然胸や背中などに引き裂かれるような、ないしは、バットで殴られたような経験したことがない激痛が起こることが特徴的です。
大動脈が裂け、血流が臓器に十分にいきわたらなくなり、亡くなることがある病気ですので、緊急で手術が必要になったり、絶対安静で血圧を下げる治療が必要
になります。
そのほか、肺の病気でも胸が痛くなることがあるのですか?
そうですね。気胸という病気があります。これは肺に穴が開く疾患です。背が高く、やせ形の人に多いといわれています。またたばこを吸っている人に多いとい
われています。症状としては、急などちらか側の胸が痛くなり、深く息を吸うと胸が苦しい、咳がでるなどの症状がでます。ひどい場合には呼吸ができなくな
り、死に至ることもあります。治療方法としては、軽いものであれば経過観察、症状が強く重症になってくると、胸腔内へチューブ挿入をして空気を抜いたり、
時には手術が必要になることもあります。そのほか、肺の病気では肺動脈血栓塞栓症があります。この病気は、血液の固まり(血栓)が肺の血管を詰まらせる病
気です。以前は、エコノミークラス症候群などといわれていました。足を動かさないことにより、足に血の塊である血栓ができて、それが飛んでいき、肺の動脈
につまることで起こります。肺の動脈につまるので、肺に血流がいかなくなるので、胸が痛くなったり、呼吸が苦しくなったりします。また足に血栓ができてい
るので、片足がはれるなどの症状がでている場合もあります。震災の際の車中泊などでも問題となっている病気であり、脱水を回避して、足をしっかり動かすこ
とが大事です。この病気もすぐに治療が必要になることが多いです。
心臓や肺は重要なことはわかりました、それ以外に胸の痛みがでる病気ってありますか?
例えば、食道の病気として、逆流性食道炎があります。逆流性食道炎は、胃から食道への胃酸や消化物の逆流が原因で起こる病気です。原因として、食べ過ぎ、
早食い、肥満などがあります。主な症状としては、胸焼けや、寝ているときに酸っぱいものがあがっていくるような感じがあります。他の胸痛との違いとして、
食事後に症状がでるなど食事と関係していることが挙げられます。ほかには、帯状疱疹といって、ウイルスによりピリピリした痛みが胸にでることがあります。
その後、小さな水ぶくれが多くできることで、診断することが多いです。肋骨や筋肉に問題がある場合、例えば肋骨にひびがはいっているとかですと、痛い部分
を押さえると痛みが増します。このようなことは、内臓の疾患では多くないので、見分ける方法のひとつになります。このように医師は、胸の痛い場所、持続時
間、頻度、痛みの度合い、痛くなる状況、他の症状があるかなど様々な情報から病気を絞って、診察、検査を行い診断しています。
様々な胸痛を起こす病気がありますが、命に関わる危険な胸痛を見分ける方法はありますか?
危険な胸痛には、いくつか特徴があります。 特に「今までに感じたことのない痛み」というのは、身体からの非常に重要なサインです。 また、「安静にしてい
ても強い痛みが治まらない、冷や汗を伴う、呼吸が苦しい」場合も要注意です。これらに当てはまるときは、決して我慢したり自己判断したりせず、迷わず救急
車の利用や、直ちに医療機関を受診することをお勧めします。
そこまでではないけど、気になる場合には何科を受診すればいい?
どこかでぶつけたなどの外傷が原因の際には、整形外科をまず受診することをおすすめしますが、外傷がない場合には、循環器内科を標榜している病院・クリ
ニックを受診されるのがよいかと思います。胸痛については、常に診てこられているので、よく調べてくれると思います。当院は心臓と足のクリニックですの
で、胸痛に関しては専門にしておりますので、いつでもご相談ください。
現在使用していただいております、当院西側の駐車スペースについてです。
2月9日より当院北側に心臓リハビリ棟を建設するにあたり、建設用車両の乗り入れが行われ、駐車可能台数が1台に減少します。そのため、駐車場南側に臨時駐車スペースを確保しましたので、お知らせします。
健康講座開催のお知らせ
3月28日土曜日16時~17時に新しくオープンする岡山中央公民館にて、健康講座を開催します。
医学の事柄でちまたで話題になっていることについて、解説したいと思っています。様々な方面について、おはなししようと思いますので、ご興味ある方はご参加ください。ご予約は不要ですので、御家族、お友達をお誘いの上、ご参加ください。
蕃山町町内会のお力をいただき、岡山大学病院脳卒中・心臓病総合支援センターの共催で行います。
健康講座 チラシ202603.pdf (0.11MB)
息切れとは
息切れ(医師は呼吸困難と呼びます)とは、息がしにくくなる不快な感覚のことです。息切れには、息がつまる、胸が圧迫される、空気がほしい、呼吸が重い、努力しないと呼吸ができない、呼吸が浅い、十分に息を吐けない、吸えない、呼吸が早いなど様々な表現があります。血液中の酸素量の低下、二酸化炭素量の増加、その他いろいろな原因がありますが、多くは体が必要とする酸素量を供給できなくなると息切れが出現します。呼吸困難の原因によっては、咳または胸痛など、その他の症状がみられることもあります。
坂道や階段を登る時の息切れ
健常な人でも山登りや激しい運動をすれば息切れを感じます。坂道や階段を上るという動作は、運動している時と同様に、安静時より多くのエネルギーを必要とします。運動に必要なエネルギーが増加すると、酸素需要も増加し、もっと息をするようにと体に命令するので、息が切れます。呼吸をするための仕事量がふえている状態です。では、どのような息切れの時に病院を受診したほうがいいのでしょうか?表1は息切れの程度を分類する基準を示しています。グレード2以上では病的である可能性があります。
同年代の人と歩いてみて、遅かったり、息切れで立ち止まるのが早い場合には、病的な息切れの可能性があります。
特に警戒すべき息切れ
安静にしていても息切れがある。胸の不快感や、心臓が激しくまたは速く鼓動している感覚または脈が飛ぶ感覚(動悸)が起こるときは、早期に病院受診するようにしましょう。
息切れの原因となる病気
呼吸困難は、通常、肺または心臓の病気が原因で起こります。全体として最も一般的な原因には、次のようなものがあります。
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・気管支喘息
・心不全
・心筋梗塞または狭心症
・肺塞栓症(肺動脈血栓塞栓症)
・貧血
・過換気症候群
・体重増加
・妊娠
・神経筋疾患 など
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
OPDはタバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症がおきて、せきやたんが出たり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下します。また、気管支が枝分かれした奥にあるぶどうの房状の小さな袋である肺胞 (はいほう)が破壊されて酸素の取り込みが低下します。
・気管支喘息
気管支喘息は、気管支に炎症が起こりわずかな刺激で気道が狭くなる病気です。咳、たん、喘鳴、息切れや呼吸困難などの症状が出やすいです。
・心不全
心臓は肺から戻ってきた血液を全身に送り出しています。心臓からの血液の送り出しが不十分になると、肺の中に液体がたまり、肺水腫と呼ばれる状態になります。肺水腫は呼吸困難を引き起こし、しばしば息が詰まるような感覚や胸の重苦しさを伴います。心不全になると、起座呼吸が生じることがあります。起座呼吸とは、横になると息切れを起こし、起き上がると楽になる症状です。
・心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞や狭心症は心臓に栄養を送る血管である冠動脈が動脈硬化によって詰まったり(心筋梗塞)、狭くなること(狭心症)で起こる病気です。典型的な症状は胸の痛みですが、息切れのみを自覚する場合もあります。
・肺塞栓症(肺動脈血栓塞栓症)
動かないこと(車中泊、手術後、飛行機の長時間フライト)により、足の静脈に血栓ができ、肺動脈に血栓が飛んで詰まることにより、息切れや胸が痛くなったりします。時に足が腫れることがあります。
・貧血
貧血のある人や、けがで大量の血液を失った人は、赤血球の数が少なくなっています。赤血球には酸素を組織に運ぶ働きがあるため、このような人では、血液によって供給される酸素の量が減少しています。体を動かすと、体に必要な酸素の量が増え、血液による酸素の供給が追いつかなくなるため、しばしば息切れをきたします。
・過換気症候群
空気を十分に吸い込めないような感覚に陥り、呼吸が速く激しくなります。この症候群は、身体的な問題というより、一般に不安が原因で起こります。手足や口の回りにピリピリする感じを覚えたりすることもあります。
息切れの検査
まず問診で、症状の経過(いつから始まったか、急に始まったか徐々に始まったか、どのような時に悪化するか、息切れを誘発したり、悪化させる因子があるかを確認します。次に、診察を行い、呼吸音、心音、むくみの有無などを確認します。パルスオキシメータで酸素の濃度(SpO2)を測定し、必要に応じて血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査、心臓超音波検査などを実施します。
・血液検査:貧血、心不全・肺塞栓の可能性有無
・胸部レントゲン検査:肺・心臓の評価、胸水の有無
・心電図検査:不整脈の有無、異常波形の確認
・心臓超音波検査:心機能・心不全の評価、心臓弁膜症の評価
その他、呼吸機能検査、CT検査、動脈血液ガスなど更なる精査を進めていきます。
息切れの治療
検査で原因疾患を特定し、その疾患に応じた薬物療法、生活習慣の改善、運動療法などを行います。重症度に応じて酸素療法や手術(カテーテル治療など)が行われることもあります。
重要なのは早期の専門医受診と継続的な治療・管理です。








