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2024-07-20 19:01:00

ヒトが一生にうつ脈拍は決まっている。これは以前から言われていますよね。なぜこの話がでてきたのでしょうか?

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それは「ゾウの時間ネズミの時間」という著書ででてきました。上のグラフをみると、ヒトは少し外れた位置にありますが、昔のことを思えばあながちはずれではないように思いますよね。

では、脈拍が速い人が寿命が短くて、脈拍が遅い人が長生きなのでしょうか?

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上のグラフは、40歳から64歳に男性573名を18年間にわたって追跡した結果です。結果をみると、脈拍(心拍数)が60~69回/分だと死亡率が低く、それ以上になると心拍数が増えるにしたがい、死亡率が上昇していることがわかります。ただ、このグラフをみてわかるように、脈拍が少なければ少ないほどいいわけではないということがわかります。

結論でいえば、「一生にうつ脈拍数は決まってはいないだろうが、脈拍が速いこと(80回/分以上)はいいことでないでしょう」です。

この脈拍数の上昇は、メタボリック症候群と関連があり、血圧高値、総コレステロール値、BMI、血糖値などと相関関係が報告されています。このようなメタボリック症候群を背景に、交感神経の亢進状態が起こり、脈拍数を上昇させているものと考えられています。現時点では、この脈拍数の増加を治療として抑えることが、長寿を得ることになるかの結論はでていませんが、脈拍数増加の背景に潜むメタボリック症候群(高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病も含む)の改善は、健康寿命を延伸させるために重要となります。脈拍速いなー(80回/分以上)と感じたら、一度健診を受けてみましょう!  心臓Vol.43 No.11(2011)


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