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2026-03-30 21:47:00

にんにく注射 1回 1100円(税込み)

自費

にんにく注射 1回 1100円(税込み) 

薬剤名:ネオラミンスリービー

予約なしで、打てますが、待ち時間が長くなる可能性がありますので、ご連絡いただいてから来院されるとスムーズです。

 

以下詳細です。

様々なクリニックのホームページを見ましたが、にんにく注射の薬剤名称がかかれていないために、比較検討できない状況を散見します。

これでは困るので、当院では薬剤名を記載しております。副作用については、添付文書を参照ください。pdf NO3062-02.pdf (0.59MB)

ネオラミンスリービーは、ビタミン B1 (チアミンジスルフィド)50㎎、ビタミン B6(ピリドキシン塩酸塩)100㎎、ビタミン B12 (ヒドロキソコバラミン酢酸塩)1㎎含有されています。

どんな人が打つといいの?

1.疲れや倦怠感を早く改善したい人

2.病み上がりの疲労感を早くなくしたい人

3.肌荒れで悩んでいる人

4.肩こりや腰痛の人

5.眼精疲労

 など効果が期待されています。ご希望がございましたら、ご連絡ください。

2026-03-14 12:38:00

健康診断で「異常」「要精密検査」と指摘されたら 知って得する医学知識㉓

健康診断の結果をしっかりフォローして、その後の健康や生活の質向上につなげていきましょう。

 

 

 

健康診断の結果全般について

 

健康診断の結果はどう判断したらいいですか?

 

健康診断では、「異常なし」、「要経過観察」、「要精密検査」、「要治療」などと判断されます。それぞれの意味を知って、的確な対応を行ってください。

 

 

異常なし

 

検査結果が正常範囲内だったことを表しますので、特に心配する必要はありません。

 

 

 

要経過観察・要再検査

 

正常範囲ではないので、数ヶ月~1年後に再検査を受ける必要はありますが、緊急性はない状態です。生活習慣などの改善を心がけることで、正常範囲内に戻すことや、悪化を防いでいきましょう。当院ではその方に合わせたアドバイスや無

理のない範囲での改善方法などについて詳しくお伝えしておりますので、お気軽にご相談ください。

 

 

要精密検査

 

さらに詳しく検査する必要がありますが、精密検査の結果、異常がないという可能性もある状態です。精密検査では、健康診断だけでは特定できない病気についてしっかり調べることができます。「要精密検査」と言われたら、必ず受診し

てください。

 

 

要治療

 

すでに治療が必要な異常値が見つかったという状態です。すぐに専門医を受診して、的確な診断を受け、最適な治療についてしっかり相談してください。

 

 

 

異常などが指摘された場合について

 

 

心電図検査で、何か書いているけど、先生には詳しくは何も言われませんでした。大丈夫なのでしょうか?

 

心電図異常については、まず心電図の機械において、自動解析で所見がつきます。それを医師が見て、結果を判断します。もちろん緊急性のある心電図については、受診を勧められます。ただ、様々な心電図異常があり、それには解釈が必

要であり、専門の医師でないときちんと病態を把握することができない、説明が難しい、心電図異常もあります。当院は循環器内科ですので、心電図異常については専門に取り扱っておりますので、それぞれの心電図異常に対して、どのよ

うな追加検査が必要か、治療が必要なのか、悪化することがあるのか、疑問にお答えすることが可能です。心電図異常で気になりましたら、いつでもご相談ください。

 

 

血圧を自宅で計測すると120/60程度ですが、健康診断で高血圧を指摘されました。受診したほうがいいですか?

 

健康診断やクリニックで受ける血圧測定では、緊張して血圧が高めに出てしまうことがよくあります。血圧は食事や運動によって大きく変化しますし、心理状態によっても変わってしまいます。そのため、1回の血圧測定が基準値より高いか

ら高血圧症と診断することはありません。ただし、高血圧症は、脳出血・脳梗塞や心筋梗塞、認知症などの疾患の原因にもなってしまいます。そのため、健康診断で高血圧を指摘されたらその結果と、ご自宅でリラックスして何度か計測し

た血圧の結果を持って受診することをおすすめしています。血圧測定は、朝起床後1時間以内でトイレ後食事前が最適です。夜は、入浴後1時間経過している就寝前が最適です。1日に2回測定してみてください。血圧が高くても症状がでな

いことの方が多いです。症状がないからといって放置しない方がよい病気になります。

 

 

 

糖尿病の疑いがあると指摘されました。合併症が怖いと聞いていて不安です。

 

糖尿病では血液中のブドウ糖である血糖が慢性的に高くなることで血管に負担をかけ続け、動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを上昇させます。さらに、高血糖の状態が続くと全身の毛細血管にも重大な障害を起こし、失明

や足の壊死、透析治療が必要になる腎機能障害などの合併症につながってしまう可能性もあります。こうした重大な合併症を起こさないためにも、自覚症状のない初期の段階で的確な治療をはじめることが重要です。放置してしまうと生命

や生活の質を脅かす危険性があるため、糖尿病の疑いを指摘されたら、必ず受診するようにしましょう。

 

 

 

コレステロールが高いと指摘されたのですが、なにも症状がないので受診にためらいがあります。お薬とか飲まないといけないのですか?

 

コレステロールには善玉と悪玉があり、悪玉のLDLコレステロールと中性脂肪が動脈硬化を引き起こします。一方、善玉のHDLコレステロールは動脈硬化を防ぐ役割を持っています。悪玉コレステロールが増えると動脈硬化を引き起こしま

すが、動脈硬化には自覚症状がほとんどありません。症状としては、脳梗塞や心筋梗塞になりでてくるので、症状が出た際には重篤な状態となります。まずは、受診して相談することから始めましょう。

 

まずコレステロールが高くなっている原因がないか調べてもらいましょう。甲状腺機能や、ネフローゼ症候群がないかを調べないといけません。

 

次に、コレステロールの目標値は、それぞれの方の状態で異なります。まず、ご自身にどのような動脈硬化の危険性があるのか評価してもいましょう。リスクには、低リスク、中リスク、高リスクがあり、リスクによりコレステロールの目

標値が異なります。その評価を受けたのち、食事や運動習慣について相談しましょう。場合によっては、お薬の治療が:必要になる可能性があります。

 

 

 

肝機能障害を指摘されました。どんな原因が考えられますか?

 

アルコールの過剰摂取と肥満による脂肪肝を筆頭に、薬剤性、ウイルス性(B型、C)肝炎などが考えられますが、診断には専門的な検査が必要です。

肝臓ではたんぱく質の合成、糖分や脂肪の貯蔵、胆汁の生成、有害な物質の分解や解毒などが行われています。一般的な健康診断では、肝臓の細胞中に存在するタンパク質であるAST(GOT) ALT(GPT) γ-GTPなどがどのくらい血液に含

まれるかを調べる肝機能検査をしています。正常な状態ではこうしたタンパク質は血液中にわずかしか存在しません。ただし、肝細胞がさまざまな原因によって壊れてしまうとこうしたタンパク質が流出するので血液中の数値が上がりま

す。脂肪肝の場合には、生活習慣の改善が必須ですし、他にも厳重な経過観察を要する病気の可能性もあるため、早めにご相談ください。

 

 

 

貧血で内視鏡検査をすすめられ、戸惑っています。

 

貧血は血液中のヘモグロビンが不足している状態です。ヘモグロビンは、全身に酸素を運ぶ赤血球に含まれており、貧血が起こる原因には、鉄分不足と慢性的な出血などがあります。女性の場合、生理による慢性的な出血と鉄分不足によっ

て貧血が見られるケースがよくあります。若い女性の場合、ダイエットや偏食なども貧血リスクを上げる原因になっています。40歳以上の年齢では、胃潰瘍・胃がんや大腸がん、婦人科系の病気などによる慢性的な出血があって貧血が起

こっている可能性が高くなります。こうした病気で貧血の症状が出ている場合に治療を受ける必要があるため、貧血を指摘された場合には、受診してください。

 

 

 

尿検査で「異常あり」と指摘されました。どんな検査が必要ですか?

 

尿検査では血尿の有無、体に必要な糖やタンパクの量などを調べています。ただし、結果は前日や当日の状態などに左右されるため、精密な検査を行わなければ診断はできません。そのため、「異常あり」と指摘されたら一般的な健康診断

では行わない腹部超音波検査などで治療が必要な病気があるかどうかを調べます。可能性のある病気としては、尿路感染症、尿路結石、腎機能障害、腎炎、糖尿病、腫瘍などが考えられます。

 

 

 

メタボリックシンドロームは病気ですか?

 

内臓脂肪が過剰に蓄積して、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病をいくつか合併している状態がメタボリックシンドロームです。

診断では、腹囲「男性85cm、女性90cm以上」であること、さらに血圧「収縮期130以上または拡張期85mmHg以上」、中性脂肪「150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満」、血糖「110mg/dL以上またはHbA1c6.0%以上」が2項目

以上当てはまると診断されます。生活習慣病は血管に大きな負担をかけ続ける病気です。そのため、メタボリックシンドロームの状態が続くと全身の血管に負担がかかり続けて動脈硬化が進行します。その結果、脳梗塞や心筋梗塞を発症す

るリスクが高まります。それぞれの病気が単独では治療の必要がない軽度の場合でも、メタボリックシンドロームでは複数の生活習慣病が合併して起こっているため早めの治療が必要になるケースがよくあります。当院では、内科だけでな

く循環器科の専門医も連携して治療を行っているため、メタボリックシンドロームを指摘されたらお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

2026-03-11 19:34:00

睡眠時無呼吸症候群について 知って得する医学知識㉒

睡眠時無呼吸症候群とは?

その名の通り、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される病気です。つまり、眠っている間に呼吸が止まっている状態のことをいいます。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」と言われます。10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが

止まった状態)を無呼吸とし、1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼしうること。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能

性があるのです。

 

睡眠時無呼吸症候群の症状

  • いびきをかく 
  • いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかき始める
  • 呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
  • 何度も目が覚める(お手洗いに起きる)
  • 頭が痛い、ズキズキする
  • 熟睡感がない
  • 強い眠気がある
  • だるさ、倦怠感がある
  • 集中力が続かない
  • いつも疲労感がある

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上記の症状に該当する方は医師へご相談されることをお薦めします。本来、睡眠は日中活動した脳と身体を十分に休息させるためのもの。その最中に呼吸停止が繰り返されることで、身体の中の酸素が減っていきます。そうすると、寝ている本人は気付いてい

なくても、寝ている間中脳や身体には大きな負担がかかっているわけです。その結果、強い眠気や倦怠感、集中力低下などが引き起こされ、日中の様々な活動に影響が生じてきます。自覚症状の感じ方や程度には個人差があるので、可能であれば寝ている

間のことについてぜひご家族やパートナーにきいてみてください。「ちょっと疲れているだけ」、「いつものこと」で終わらせず、日常生活を振り返ってみましょう。

 

 

睡眠時無呼吸症候群の原因とメカニズム

睡眠中に呼吸が止まる二大要因

無呼吸が起きる原因によって、SASは大きく2つに分類されます。1つ目は、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプです。2つ目は、呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプです。 9割の

患者様は閉塞性睡眠時無呼吸タイプです。これは、上気道に空気が通る十分なスペースがなくなり呼吸が止まってしまうタイプです。上気道のスペースが狭くなる要因としては、首・喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大のほか、舌根(舌の付け根)、口蓋垂(の

どちんこ)、軟口蓋(口腔上壁後方の軟らかい部分)などによる喉・上気道の狭窄が挙げられます。 これには、骨格とその中におさまる解剖学的な組織の量が関係します。元々大きい骨格であれば多少太ったとしても、つまり組織の量が増えても、上気道を

狭める可能性はそう高くはありません。しかし、例えば元々小さい骨格の場合はどうなるでしょう?上気道のスペースが圧迫されて狭くなり、元から上気道のスペースが少ない場合にはさらに閉塞しやすい状況になるわけです。

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睡眠時無呼吸症候群になりやすい人

タバコがやめられない人。お酒が好きで、寝る前のお酒が習慣化している人。太り気味の人。高血圧、糖尿病、高脂血症などの既往がある人。

見た目の特徴

無呼吸症候群は太った男性がかかる病気というイメージがあるかもしれませんが、太っていなくても、痩せていても、女性でもかかる病気です。睡眠時無呼吸症候群になりやすい形態的特徴は、首が短い。首が太い、まわりに脂肪がついている。小顔。下顎が

後方に引っ込んでいる。歯並びが悪い。

年齢

3060代のちょうど働き盛りにあたる年代は要注意です。多くの方が生活習慣病を発症したり、体型が変化したりする年代でもあります。年齢と共に喉や首まわりの筋力が衰えることもリスクを高める一因です。20歳の頃のご自分を思い浮かべて下さい。その

頃と比べて10kg以上太ったというような場合は、首・喉まわりの脂肪が増えて気道を狭くしやすくしている可能性があります。思い当たる方は注意が必要でしょう。 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は男性に多いことが報告されていますが、更年期以降には女性

の罹患率も高まります。閉経後では閉経前と比べて発症率がおよそ6倍にもなるというデータも報告されています。

  

 睡眠時無呼吸症候群の合併症

 高血圧の発症リスクは、無呼吸や低呼吸がない方に比べて無呼吸があると、約1.42.9倍高血圧になるリスクがあると報告されています。心房細動の発症頻度が無呼吸がない人に比べて、無呼吸症候群があると2倍以上も発症のリスクが高いことが報告

されています。死亡・脳卒中・心筋梗塞の発症率については、無呼吸がない人に比べて、無呼吸症候群があると約1.6倍発症率が高いことが報告されています。

 

睡眠無呼吸症候群の検査

⓵まずは、簡易の検査を自宅で行います。自宅でも取扱い可能な検査機器を使って、普段と同じように寝ている間にできる検査です。手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の

状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べます。自宅でもできる検査なので、普段と変わらず仕事や日常生活をそれほど心配せずに検査することができます。

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②次に簡易検査よりもさらに詳しく、睡眠と呼吸の「質」の状態を調べる検査です。終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査と呼ばれます。今までは入院で1泊しての検査が必要でしたが、当院では、自宅での検査が可能になっています。簡易検査を行った後に、ご

相談しましょう。検査内容としては、口と鼻の気流(空気の流れ)、血中酸素飽和度(SpO2)、胸部・腹部の換気運動、いびきの音、睡眠時の姿勢 など。

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睡眠時無呼吸症候群の治療

生活習慣を見直す

睡眠時無呼吸症候群の原因となる生活習慣を変えることが、まず大切です。様々な原因があるので、できることから取り組みましょう。ただし、重い睡眠時無呼吸症候群の方には効果が限られたり、効果が出るまで時間がかかったりする方法ですので、重い方

は、CPAP療法なども一緒に行うことが必要です。睡眠時無呼吸症候群の最も多い原因は肥満です。肥満を解消するため、減量が有効です。基本的には、食事量を減らし、運動を増やします。タバコは、喉に炎症をおこし、睡眠中の無呼吸をおこしやすくな

ります。禁煙することで、睡眠時無呼吸症候群になりにくくなります。就寝前に飲酒をすると、喉の筋肉を緩め、気道の閉塞を引き起こしやすくなり、いびきや睡眠時無呼吸を悪化させます。就寝前にはお酒を飲まないようにしましょう。

 

CPAP療法

 

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CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)とは、で圧力をかけた空気を鼻からに送り込み、気道(空気の通り道)を広げて、睡眠中に呼吸が止まらないようにする治療法です。CPAPは、CPAP機器本体、空気を送るチューブ、鼻に当てるマスクからなり、睡眠中

はこれを装着します。圧力の大きさは、呼吸にあわせて自動的に調整します。また、日中の眠気など自覚症状も、CPAP療法を行うことで、改善することが知られています。検査でAHI 20以上の方は、健康保険が利用できます。毎月1回、定期的に通院して

いただきます。受診の際は、症状や使用状況の確認や血圧測定などに加え、CPAP療法の解析を行い、データに基づく診療を行います。

マウスピース(口腔内装置)

マウスピース(口腔内装置)は、着けて寝ることで、あごを強制的に前へ移動させ、舌が落ち込んで気道を閉塞するのを防ぎます。治療効果はCPAP療法の方が優れていますので、CPAP療法の対象とならない、軽症の睡眠時無呼吸症候群の方の治療法

です。小さいため、持ち運びができるのも利点です。

手術

扁桃やアデノイドの肥大が原因である場合、手術によって睡眠時無呼吸症候群が改善することがあります。大人の場合は、効果は限定的で、CPAP療法を上回る効果を期待できる方は少ないです。代表的な手術には以下のものがあります。当院では手術

は行っておりませんので、専門病院をご紹介いたします。

 

 

 

 

2026-03-08 00:38:00

胸の痛み、胸痛について 知って得する医学知識㉑

胸の痛み、胸痛ってどうして症状としてでるのですか?

 

胸が痛いと言っても、その原因は様々です。すぐに病院に行かないと助からない病気からちょっと様子をみていても、大丈夫なものまで、胸の痛み、胸痛には

様々な疾患の可能性があります。胸の位置には、心臓、肺、大動脈、食道、肋骨、そして表面の筋肉など、多くの臓器や組織があります。この臓器に問題がある

と、胸の痛みとして、症状がでます。特に重要な臓器が、私たちの体の循環を担っている心臓や肺です。なぜ重要かというと、やはり命に直結しているからで

す。この命に直結するような病気を早期に診断することが、胸の痛み受診された患者さん診るうえでは重要になってきます。

 

 

 

胸が痛くなった時に考えられる病気について教えてください。

 

まずは心筋梗塞という心臓の病気です。心臓を動かすための血管、冠動脈、かんむりの動脈と書くのですが、この血管がつまる病気です。この冠動脈がつまる、

閉塞することにより、心臓が壊死してしまい、心臓が動かなくなります。この時の胸の症状は、典型的には、胸全体が締め付けられる、ないしは圧迫するような

痛みが数十分続きます。時に冷や汗や息切れなども一緒に症状としてでてきます。このような症状の時には、すぐに病院に行くか救急車を呼んで、カテーテルを

使った、血流を再開通させる治療をすぐに行う必要があります。

 

 

次に大動脈解離という病気があります。大動脈は3層構造の血管なのですが、その内側の膜が裂けることにより、発症する病気です。血圧が高い人に起こりやす

い病気です。痛みとしては、突然胸や背中などに引き裂かれるような、ないしは、バットで殴られたような経験したことがない激痛が起こることが特徴的です。

 

大動脈が裂け、血流が臓器に十分にいきわたらなくなり、亡くなることがある病気ですので、緊急で手術が必要になったり、絶対安静で血圧を下げる治療が必要

になります。

 

 

 

そのほか、肺の病気でも胸が痛くなることがあるのですか?

 

そうですね。気胸という病気があります。これは肺に穴が開く疾患です。背が高く、やせ形の人に多いといわれています。またたばこを吸っている人に多いとい

われています。症状としては、急などちらか側の胸が痛くなり、深く息を吸うと胸が苦しい、咳がでるなどの症状がでます。ひどい場合には呼吸ができなくな

り、死に至ることもあります。治療方法としては、軽いものであれば経過観察、症状が強く重症になってくると、胸腔内へチューブ挿入をして空気を抜いたり、

時には手術が必要になることもあります。そのほか、肺の病気では肺動脈血栓塞栓症があります。この病気は、血液の固まり(血栓)が肺の血管を詰まらせる病

気です。以前は、エコノミークラス症候群などといわれていました。足を動かさないことにより、足に血の塊である血栓ができて、それが飛んでいき、肺の動脈

につまることで起こります。肺の動脈につまるので、肺に血流がいかなくなるので、胸が痛くなったり、呼吸が苦しくなったりします。また足に血栓ができてい

るので、片足がはれるなどの症状がでている場合もあります。震災の際の車中泊などでも問題となっている病気であり、脱水を回避して、足をしっかり動かすこ

とが大事です。この病気もすぐに治療が必要になることが多いです。

 

 

 

心臓や肺は重要なことはわかりました、それ以外に胸の痛みがでる病気ってありますか?

 

例えば、食道の病気として、逆流性食道炎があります。逆流性食道炎は、胃から食道への胃酸や消化物の逆流が原因で起こる病気です。原因として、食べ過ぎ、

早食い、肥満などがあります。主な症状としては、胸焼けや、寝ているときに酸っぱいものがあがっていくるような感じがあります。他の胸痛との違いとして、

食事後に症状がでるなど食事と関係していることが挙げられます。ほかには、帯状疱疹といって、ウイルスによりピリピリした痛みが胸にでることがあります。

その後、小さな水ぶくれが多くできることで、診断することが多いです。

 

肋骨や筋肉に問題がある場合、例えば肋骨にひびがはいっているとかですと、痛い部分を押さえると痛みが増します。このようなことは、内臓の疾患では多くな

いので、見分ける方法のひとつになります。

 

このように医師は、胸の痛い場所、持続時間、頻度、痛みの度合い、痛くなる状況、他の症状があるかなど様々な情報から病気を絞って、診察、検査を行い診断

しています。

 

 

 

様々な胸痛を起こす病気がありますが、命に関わる危険な胸痛を見分ける方法はありますか?

 

危険な胸痛には、いくつか特徴があります。 特に「今までに感じたことのない痛み」というのは、身体からの非常に重要なサインです。 また、「安静にしていて

も強い痛みが治まらない、冷や汗を伴う、呼吸が苦しい」場合も要注意です。

 

これらに当てはまるときは、決して我慢したり自己判断したりせず、迷わず救急車の利用や、直ちに医療機関を受診することをお勧めします。

 

 

 

そこまでではないけど、気になる場合には何科を受診すればいい?

 

どこかでぶつけたなどの外傷が原因の際には、整形外科をまず受診することをおすすめしますが、外傷がない場合には、循環器内科を標榜している病院・クリ

ニックを受診されるのがよいかと思います。胸痛については、常に診てこられているので、よく調べてくれると思います。当院は心臓と足のクリニックですの

で、胸痛に関しては専門にしておりますので、いつでもご相談ください。

 

2026-01-24 12:40:00

息切れについて 知って得する医学知識㉑

息切れとは

 

 

息切れ(医師は呼吸困難と呼びます)とは、息がしにくくなる不快な感覚のことです。息切れには、息がつまる、胸が圧迫される、空気がほしい、呼吸が重い、努力しないと呼吸ができない、呼吸が浅い、十分に息を吐けない、吸えない、呼吸が早いなど様々な表現があります。血液中の酸素量の低下、二酸化炭素量の増加、その他いろいろな原因がありますが、多くは体が必要とする酸素量を供給できなくなると息切れが出現します。呼吸困難の原因によっては、咳または胸痛など、その他の症状がみられることもあります。

 

 

 

坂道や階段を登る時の息切れ

 

健常な人でも山登りや激しい運動をすれば息切れを感じます。坂道や階段を上るという動作は、運動している時と同様に、安静時より多くのエネルギーを必要とします。運動に必要なエネルギーが増加すると、酸素需要も増加し、もっと息をするようにと体に命令するので、息が切れます。呼吸をするための仕事量がふえている状態です。では、どのような息切れの時に病院を受診したほうがいいのでしょうか?1は息切れの程度を分類する基準を示しています。グレード2以上では病的である可能性があります。

 

同年代の人と歩いてみて、遅かったり、息切れで立ち止まるのが早い場合には、病的な息切れの可能性があります。

 

 

特に警戒すべき息切れ

 

安静にしていても息切れがある。胸の不快感や、心臓が激しくまたは速く鼓動している感覚または脈が飛ぶ感覚(動悸)が起こるときは、早期に病院受診するようにしましょう。

 

 

 

息切れの原因となる病気

 

呼吸困難は、通常、肺または心臓の病気が原因で起こります。全体として最も一般的な原因には、次のようなものがあります。

 

 

 

慢性閉塞性肺疾患COPD

 

・気管支喘息

 

・心不全

 

・心筋梗塞または狭心症

 

肺塞栓症(肺動脈血栓塞栓症)

 

・貧血

 

・過換気症候群

 

・体重増加

 

・妊娠

 

・神経筋疾患   など

 

 

 

・慢性閉塞性肺疾患(COPD)

 

OPDはタバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症がおきて、せきやたんが出たり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下します。また、気管支が枝分かれした奥にあるぶどうの房状の小さな袋である肺胞 (はいほう)が破壊されて酸素の取り込みが低下します。

 

 

 

・気管支喘息

 

気管支喘息は、気管支に炎症が起こりわずかな刺激で気道が狭くなる病気です。咳、たん、喘鳴、息切れや呼吸困難などの症状が出やすいです。

 

 

 

・心不全

 

心臓は肺から戻ってきた血液を全身に送り出しています。心臓からの血液の送り出しが不十分になると、肺の中に液体がたまり、肺水腫と呼ばれる状態になります。肺水腫は呼吸困難を引き起こし、しばしば息が詰まるような感覚や胸の重苦しさを伴います。心不全になると、起座呼吸が生じることがあります。起座呼吸とは、横になると息切れを起こし、起き上がると楽になる症状です。

 

 

 

・心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞や狭心症は心臓に栄養を送る血管である冠動脈が動脈硬化によって詰まったり(心筋梗塞)、狭くなること(狭心症)で起こる病気です。典型的な症状は胸の痛みですが、息切れのみを自覚する場合もあります。

 

 

 

・肺塞栓症(肺動脈血栓塞栓症)

 

動かないこと(車中泊、手術後、飛行機の長時間フライト)により、足の静脈に血栓ができ、肺動脈に血栓が飛んで詰まることにより、息切れや胸が痛くなったりします。時に足が腫れることがあります。

 

 

 

・貧血

 

貧血のある人や、けがで大量の血液を失った人は、赤血球の数が少なくなっています。赤血球には酸素を組織に運ぶ働きがあるため、このような人では、血液によって供給される酸素の量が減少しています。体を動かすと、体に必要な酸素の量が増え、血液による酸素の供給が追いつかなくなるため、しばしば息切れをきたします。

 

 

 

・過換気症候群

 

空気を十分に吸い込めないような感覚に陥り、呼吸が速く激しくなります。この症候群は、身体的な問題というより、一般に不安が原因で起こります。手足や口の回りにピリピリする感じを覚えたりすることもあります。

 

 

 

息切れの検査

 

まず問診で、症状の経過(いつから始まったか、急に始まったか徐々に始まったか、どのような時に悪化するか、息切れを誘発したり、悪化させる因子があるかを確認します。次に、診察を行い、呼吸音、心音、むくみの有無などを確認します。パルスオキシメータで酸素の濃度(SpO2)を測定し、必要に応じて血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査、心臓超音波検査などを実施します。

 

・血液検査:貧血、心不全・肺塞栓の可能性有無

 

・胸部レントゲン検査:肺・心臓の評価、胸水の有無

 

・心電図検査:不整脈の有無、異常波形の確認

 

・心臓超音波検査:心機能・心不全の評価、心臓弁膜症の評価

 

その他、呼吸機能検査、CT検査、動脈血液ガスなど更なる精査を進めていきます。

 

 

 

 

 

息切れの治療

 

検査で原因疾患を特定し、その疾患に応じた薬物療法、生活習慣の改善、運動療法などを行います。重症度に応じて酸素療法や手術(カテーテル治療など)が行われることもあります。

 

重要なのは早期の専門医受診と継続的な治療・管理です。

 

 

 

 

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