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2024-09-07 20:45:00

イギリスからの報告です。便秘は虚血性脳卒中、心不全、心筋梗塞(これを合わせてMACEといいます)の危険因子になるという報告です。対象は40歳~69歳の英国人で40万を対象にしました。その結果、便秘の患者さんは、正常な腸習慣の方と比較してMACEのリスクが2.1倍高いと報告されています。American journal of physiology. Heart and circulatory physiology 2024Aug16

 

 

便秘症がある人は、便秘がない人に比べて、急性冠症候群(心筋梗塞・不安定狭心症)、虚血性脳卒中、心不全の発症がいずれの危険性が高いことがわかります。

高血圧患者さんにおいては、便秘症がある人はない人に比べて、予後がよくないと報告されています。この結果について、様々な要因が言われていますが、便秘の原因となる脱水などがよくないのではないかといわれています。便秘の改善はとても適度な水分摂取を行い、便通のコントロールを行いましょう。その他、ウォーキング、水泳、ジョギング、ヨガなどの運動、食物繊維を十分にとる、ヨーグルトや納豆などもよいといわれています。生活や食事習慣を改善しても、症状が良くならないときにはお薬の使用も考慮されます。便秘でお困りでしたら、当院にご相談ください。