最新情報
胸の痛み、胸痛ってどうして症状としてでるのですか?
胸が痛いと言っても、その原因は様々です。すぐに病院に行かないと助からない病気からちょっと様子をみていても、大丈夫なものまで、胸の痛み、胸痛には
様々な疾患の可能性があります。胸の位置には、心臓、肺、大動脈、食道、肋骨、そして表面の筋肉など、多くの臓器や組織があります。この臓器に問題がある
と、胸の痛みとして、症状がでます。特に重要な臓器が、私たちの体の循環を担っている心臓や肺です。なぜ重要かというと、やはり命に直結しているからで
す。この命に直結するような病気を早期に診断することが、胸の痛み受診された患者さん診るうえでは重要になってきます。
胸が痛くなった時に考えられる病気について教えてください。
まずは心筋梗塞という心臓の病気です。心臓を動かすための血管、冠動脈、かんむりの動脈と書くのですが、この血管がつまる病気です。この冠動脈がつまる、
閉塞することにより、心臓が壊死してしまい、心臓が動かなくなります。この時の胸の症状は、典型的には、胸全体が締め付けられる、ないしは圧迫するような
痛みが数十分続きます。時に冷や汗や息切れなども一緒に症状としてでてきます。このような症状の時には、すぐに病院に行くか救急車を呼んで、カテーテルを
使った、血流を再開通させる治療をすぐに行う必要があります。
次に大動脈解離という病気があります。大動脈は3層構造の血管なのですが、その内側の膜が裂けることにより、発症する病気です。血圧が高い人に起こりやす
い病気です。痛みとしては、突然胸や背中などに引き裂かれるような、ないしは、バットで殴られたような経験したことがない激痛が起こることが特徴的です。
大動脈が裂け、血流が臓器に十分にいきわたらなくなり、亡くなることがある病気ですので、緊急で手術が必要になったり、絶対安静で血圧を下げる治療が必要
になります。
そのほか、肺の病気でも胸が痛くなることがあるのですか?
そうですね。気胸という病気があります。これは肺に穴が開く疾患です。背が高く、やせ形の人に多いといわれています。またたばこを吸っている人に多いとい
われています。症状としては、急などちらか側の胸が痛くなり、深く息を吸うと胸が苦しい、咳がでるなどの症状がでます。ひどい場合には呼吸ができなくな
り、死に至ることもあります。治療方法としては、軽いものであれば経過観察、症状が強く重症になってくると、胸腔内へチューブ挿入をして空気を抜いたり、
時には手術が必要になることもあります。そのほか、肺の病気では肺動脈血栓塞栓症があります。この病気は、血液の固まり(血栓)が肺の血管を詰まらせる病
気です。以前は、エコノミークラス症候群などといわれていました。足を動かさないことにより、足に血の塊である血栓ができて、それが飛んでいき、肺の動脈
につまることで起こります。肺の動脈につまるので、肺に血流がいかなくなるので、胸が痛くなったり、呼吸が苦しくなったりします。また足に血栓ができてい
るので、片足がはれるなどの症状がでている場合もあります。震災の際の車中泊などでも問題となっている病気であり、脱水を回避して、足をしっかり動かすこ
とが大事です。この病気もすぐに治療が必要になることが多いです。
心臓や肺は重要なことはわかりました、それ以外に胸の痛みがでる病気ってありますか?
例えば、食道の病気として、逆流性食道炎があります。逆流性食道炎は、胃から食道への胃酸や消化物の逆流が原因で起こる病気です。原因として、食べ過ぎ、
早食い、肥満などがあります。主な症状としては、胸焼けや、寝ているときに酸っぱいものがあがっていくるような感じがあります。他の胸痛との違いとして、
食事後に症状がでるなど食事と関係していることが挙げられます。ほかには、帯状疱疹といって、ウイルスによりピリピリした痛みが胸にでることがあります。
その後、小さな水ぶくれが多くできることで、診断することが多いです。肋骨や筋肉に問題がある場合、例えば肋骨にひびがはいっているとかですと、痛い部分
を押さえると痛みが増します。このようなことは、内臓の疾患では多くないので、見分ける方法のひとつになります。このように医師は、胸の痛い場所、持続時
間、頻度、痛みの度合い、痛くなる状況、他の症状があるかなど様々な情報から病気を絞って、診察、検査を行い診断しています。
様々な胸痛を起こす病気がありますが、命に関わる危険な胸痛を見分ける方法はありますか?
危険な胸痛には、いくつか特徴があります。 特に「今までに感じたことのない痛み」というのは、身体からの非常に重要なサインです。 また、「安静にしてい
ても強い痛みが治まらない、冷や汗を伴う、呼吸が苦しい」場合も要注意です。これらに当てはまるときは、決して我慢したり自己判断したりせず、迷わず救急
車の利用や、直ちに医療機関を受診することをお勧めします。
そこまでではないけど、気になる場合には何科を受診すればいい?
どこかでぶつけたなどの外傷が原因の際には、整形外科をまず受診することをおすすめしますが、外傷がない場合には、循環器内科を標榜している病院・クリ
ニックを受診されるのがよいかと思います。胸痛については、常に診てこられているので、よく調べてくれると思います。当院は心臓と足のクリニックですの
で、胸痛に関しては専門にしておりますので、いつでもご相談ください。
