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緑茶は1日2~3杯 コーヒー1日1杯がよい 知って得する医学知識⑩
緑茶とコーヒーの適度な摂取が認知症予防に有益であることを示す研究:JPHC佐久メンタルヘルス研究
認知症予防のために緑茶とコーヒの予防効果はいわれているますが、長期的な効果はまだはっきりしていませんでした。長野県の中年(44歳~66歳)1155人を20年間追跡し、認知機能の低下と緑茶コーヒの摂取量との関係を調べました。
結果:緑茶を毎日2~3杯飲むひとは、認知機能の低下の危険性を44%減少させました。4杯以上では効果は認めませんでした。コーヒーについては、やや高齢の中年(追跡開始時53歳以上)の方で、毎日1杯以上で認知機能の低下の危険性を46%減少させました。
緑茶やコーヒーがよいことは様々なところで報告されています。認知症予防のため、中年になった私たちは、緑茶3杯、コーヒー1杯を毎日飲み始めましょう!ただ、たくさん飲んでも効果は減少するので、ほどほどにしましょう。個人的には、ジャスミン茶とルイボスティーが好きなので、これの効果を検証してもらいたいです。
Akihiro Koreki, Shoko Nozaki et al. Journal of Alzheimer’s Disease 2025, Vol. 103(2) 519–527: A longitudinal cohort study demonstrating the beneficial effect of moderate consumption of green tea and coffee on the prevention of dementia: The JPHC Saku Mental Health Study
緑茶とコーヒーの摂取量と認知症.pdf (0.56MB)
体に良い飲み物は?緑茶でしょ!知って得する医学知識⑦
体に良い飲み物は?緑茶でしょ。少し長くなります。
当院では動脈硬化予防に取り組んでおりますが、動脈硬化予防によい飲み物は?と聞かれましたら、緑茶とお答えしています。その効果として、メタアナリシス(多くの研究を統合したもの)があります。その報告では、緑茶摂取で、総コレステロール7.6、LDLコレステロール5.8、糖尿病の数値であるHbA1cを0.15低下させていました。血圧については、健康な個人において、緑茶摂取において収縮期血圧を2.99mmHg、拡張期血圧を0.95mmHg減少させるという報告もあります(Mohammad Zamani et al.Front Nutr.2023)。その結果、緑茶摂取は心血管死亡のリスクが低下することが報告され(Matsuyama S:Eur J Nutr 2021)、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版にも記載されています。それではどれくらい毎日緑茶を飲めばいいでしょうか?1日コップ5杯ほどがよいとされています(Eur J Epidemiol 2019)。
そうだ!辻利園に行こう!(COI関連はありません)
それでは、コーヒーはどうでしょうか?最近では、1日3-4杯の摂取で、死亡のリスク低下が報告される(Am J Clin Nutr 2015)など、体に良いのではないかと報告されています。コーヒーに含まれるポリフェノールは体によさそうだが、カフェインはよいのだろうか疑問に思われるかもしれません。現時点では、まだ結論に至っていないというのが現実ではないかと思います(とりすぎはよくないだろうといったところでしょうか)。高血圧(収縮期血圧140以上)の方は、コーヒー摂取と心血管死亡のリスク上昇と関連が認められており(J Am Heart Assoc 2022)、注意が必要かと思います。1日1~2杯くらい飲んで、寝る前の摂取は控えるのがいいのではないかと思っています。
ただ、最も大事なのは、バランスの良い食事と、運動ですので、参考程度にお考え下さい。

